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【事務局報告】
「ジオ・アドバイザーの情報公開ネット」開設予定のお知らせ
 2011年11月19日に実施されました「GUPI事業報告と意見交換会」でご報告した標記情報公開ネットの構築作業はほぼ終了しました。 ただ,運用上の細則を決定する作業が残っていますので,それが終了する「4月下旬~5月初旬」には正式開設する予定です。

1.ジオ・アドバイザーとは
 ① ジオ・アドバイザーとは,地質リスク学会,(社)全国地質調査業協会連合会及び(NPO)地質情報整備活用機構による3者協議によって作成された「地質技術顧問制度(ジオ・アドバイザー)運用ガイドライン」に基づいて活動する技術者のことです。
 ② 同ガイドラインでは,ジオ・アドバイザーとは「顧客からの地質・地盤に関する相談や問い合わせに対して専門家の立場で技術的なアドバイスをする技術者」と規定されています。具体的には,GUPI内に設立される「(仮称)ジオ・アドバイザーライセンス認定委員会」の認定を受ける必要があります。
 ③ ジオ・アドバイザーの登録条件は,以下の4条件が全て満たされていることが必要です。
   ・地質・土質に係る業務の管理者技術者としての実務経験10年以上であること。
   ・建設部門(土質及び基礎)または応用理学部門(地質)の技術士として登録されていること。
   ・(NPO)地質情報整備活用機構の個人会員または個人賛助会員であること。
   ・所属企業の推薦、またはGUPIの会員2名以上の推薦があること。
 ④ ジオ・アドバイザーは,問い合わせ者からのご相談などには以下の3つの形態で対応する予定です。
   ・ジオ・アドバイザー個人による対応
   ・ジオ・アドバイザーが所属する企業や法人による対応
   ・ジオ・アドバイザーグループによる対応
 ⑤ ジオ・アドバイザーが行う主なサービス内容は以下の通りです。
   ・一般の方からの地質や地盤に係わる質問や問い合せへの回答
   ・公共事業などの発注者における地質調査の計画や積算に係わる技術的アドバイス
   ・地質調査技術と調査結果の解釈に係わる技術的アドバイス
   ・地質や地盤の評価・診断・結果説明等に係わる技術的アドバイス
   ・ジオパークなどに係わる技術的アドバイス
2.ジオ・アドバイザーの情報公開ネットとは
 ジオ・アドバイザーネットは,インターネットを利用して「ジオ・アドバイザー」を検索するための専用Webサイトです。
 このウェブサイトで公開されるジオ・アドバイザーの情報は以下の通りです。
   専門分野,支援内容,支援地域(都道府県),保有資格,所属学会,CPDH(自己学習記録時間),住所(都道府県),業務経歴
 個人を特定できる氏名,所属会社名,詳細住所などは公開しません。
 具体的な相談事が発生した時に,ジオ・アドバイザーの判断によって相談者に開示して頂きます。

2.1 ジオ・アドバイザーの検索(照会)について
 以下は,一般市民等がジオ・アドバイザーを検索する時の画面見本です。

ジオ・アドバイザーネット・トップ画面(イメージ)(試験運用中)

ジオ・アドバイザーの検索と相談確定までのフロー

ジオ・アドバイザーに対する希望条件の入力画面[部分]

        ・業務件名をクリックすると,業務内容を表示します。→
 
ジオ・アドバイザーリストの表示画面[部分]
2.2 ジオ・アドバイザーへの登録について

ID,Passwordは,ジオ・スクーリングネットと共通です
 
3.平成24年度におけるGUPIの活動計画
平成24年度,GUPI内に以下の2つの組織を設立する必要があります。
 ① ジオ・アドバイザーの登録承認を行うための「(仮称)ジオ・アドバイザーライセンス認定委員会」
 ② 「ジオ・アドバイザーグループによる対応」のための中核組織-ジオ・アドバイザーセンター
 これに併せ,ジオ・アドバイザーの情報公開ネットの管理運営方法も決定する必要がありますが,可及的速やかに理事会等での協議を終了させ,会員皆様に公開致します。

4.アクセス先
 http://www.web-gis.jp/geoadviser/index.html
 注 本レターの発行時点では「試験運用中」のため,情報の登録はできませんが,登録されている情報の検索と閲覧は可能です。
   お気づきの点などがありましたら,同公開サイトのメールアドレスまでご連絡くださるようお願いします。

【事務局報告】
 「GoogleMaps V.3」を利用するボーリング位置検索ツール
-GUPI ボアホールマッピングシステム-
24年度賛助会員様にカスタマイズ用マニュアルと部品類を配布

GoogleMaps(道路地図)上に,産総研地質図とボーリング位置をオーバーレイした例
-GUPI ボアホールマッピングシステム-
このほど,事務局では標記ツールを開発しました。
コピーフリーとして一般に公開する予定ですが,賛助会員様には「カスタマイズ用マニュアル」を配布することになりました。
カスタマイズすることにより,社内専用のボーリングデータベースが無償で構築ができます。
GUPI ボアホールマッピングシステムの主な特徴を以下に記載します。
 ① Web-GIS用のAPIとして GoogleMapsAPI V.3 を利用しているため,背景図は一般のGooglemapの他に地形図と航空写真が利用可能です。
 ② (独法)産業技術総合研究所地質調査総合センターが公開している「20万分の1シームレス地質図」をオーバーレイできます。 また,画面のクリックにより,その場所の地質説明文を表示する機能もあります(産総研で開発された機能)。
 ③ ボーリングデータとしてはXML(データ)の他にPDF(イメージ)などを複数組,取り扱うことができます。

ボーリング柱状図(PDF)の表示例
 ④ 「キーワード検索」が可能です。初期設定の検索対象項目は「業務件名」,「発注者」,「受注者」及び「住所」ですが,カスタマイズすることにより自由に増減が可能です。 上図は,KuniJiban他から各地のボーリングデータを集めてカスタマイズした「GUPIの内部データベース」で,検索キーワードに「筑***川」と入力した結果(例)です。
 ⑤ ボーリングのメタデータ(インデックスデータ)と凡例なども自由にカスタマイズできます。ただし,Javaとhtmlに対する知識が必要です。
 ⑥ 「EXCEL」を起動し,上図のようにメタデータの部分を入力し,CSVファイルに出力することによって,比較的簡単にデータベースを構築することができます。
 ⑦ 動作環境と参考速度を以下に例示します。
  ・インターネットに接続さえできれば,個人パソコンのみでも動作するほか,社内ネットワークのみでも動作します。もちろん,Webで公開するシステム構築も可能です。
  ・インターネットエクスプローラー(IE)より,Firefoxの方が高速です。例えば,FireFox11を使用し,個人PC内に保存した1.5万本のボーリングメタデータにアクセスするという条件の場合,全マーカーの表示時間が3~4秒間,キーワード検索が1~2秒間です。
平成24年度賛助会員様
 カスタマイズ用のマニュアルと配布用部品などの整備に時間を要するため,配布予定は「4月末」です。改めてご案内いたしますので,しばらくお待ちくださるようお願いします。

【事務局報告】
平成23年度 第4回理事会 開催
 平成24年2月22日(15:00~17:30),全地連会議室において,標記理事会が開催されました。メインテーマは「平成23年度の活動報告と平成24年度計画」で,以下の各議題について議論の上,何れも承認あるいは議決されました。
  1.第1事業部平成23年度活動状況について
  2.平成24年度GUPIの体制と活動計画について
  3.平成平成23年度総会
  4.1月末経理状況の報告
 議事録(抄本)は,GUPIのホームページ(以下)に掲載しています。  http://www.gupi.jp/gupi-private/gupi-private.htm

【編集後記】
 4月からの開設を目標として準備を進めているジオ・アドバイザーネットは,地質リスク学会・全国地質調査業協会連合会との3者による共同事業である「地質技術顧問(ジオ・アドバイザー)」制度の根幹をなすものです。これにより,GUPIの活動の輪がいっそう広がってくれることを期待したいと思います。
 タイトルバックの山脈は「中央アルプス」で,羽田→福岡便の機上で撮影しました。