(一社)全地連は,この程標記サイトを開設しましたが,当NPOはウエブサイトを開設する作業に加え,関連する様々な処理プログラムの開発を担当しました。
本サイトの開発コンセプトは,「地質技術者が三次元地盤モデルを初めて作成する際の入門用の処理システム」となっており,標記サイトに掲載されているプログラムや機能は,「全て自由に利用」することができます。
また,入力に使用するボーリングデータ(XML),作成した形状データ(3D-DXF)や全工程で作成することになるテンポラリーデータを含めたサンプルデータも公開されています。 |
図-1 三次元地盤モデルの推定(作成)を支援するウェブサイト |
主な機能を以下に列記します。
① 「堆積面」と「浸食・堆積面」で構成される,10層までのサーフェスモデルを推定します。
② ボーリングデータ(XML)の「<地層岩体区分>タグ」情報から,各地層の上面標高を自動計算します。
③ 孔口の緯度・経度から,平面直角座標値(南北・東西)を自動計算します。
④ 日本情報地質学会から公開されている「Terramod_BS」を,平面直角座標系用に改良しました(図-2)。
⑤ 国土地理院のウェブサイトから,メッシュ標高値を直接取得します(図-3)。
⑥ サーフェスモデルのデータを「3D-DXF形式」で保存します(図-4)。
⇒ 汎用の3D-CADでそのまま利用できます。
⑦サーフェスモデルの任意断面を,パネルダイアグラム(イメージ)として出力します(図-5)。
⑧ 本ウェブサイトでは,サーフェスモデルを推定するために必要なデータファイルの全てを作成することができます。
⇒原則として,テキスト編集やEXCEL など,他の処理プログラムを必要としません。 |
図-2 境界面の推定プログラム 図-3 メッシュ座標での標高の自動取得 |
図-4 サーフェスモデル(3D-DXF) 図-5 パネルダイアグラム(PNG) |
ただし,初心者用のため,以下については対処することはできません。
⑨ インターフィンガーや過褶曲など,地層面や断層面がメッシュ標高データとして表現できない場合は,面の形状そのものを推定することはできません。
⑩ 地層や断層など,面の傾斜がほぼ垂直の場合には,地層の論理判断ができない場合があります。
以下にURLを示します。
URL:https://geonews.zenchiren.or.jp/cim3d/index.html |