初冠雪の高峯山と白煙を上げる浅間山(上田市亥鼻公園より)
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newsletter098[pdf]
【事務局報告】
創立10周年記念式典開催報告
 記念講演会と祝賀会を以下のように開催致しました。 これもひとえに会員各位のご協力・ご鞭撻の賜物と,深く感謝申し上げます。
1. 日 時:平成26年10月31日(金)
2. 場 所:飯田橋レインボービル
3. 式 典:午後2時30分~午後3時40分    司会:理事 古宇田 亮一
 会長挨拶:加藤 碵一
 事業報告:10周年記念出版事業について
   報告Ⅰ:『日本の奇岩百景』,『GUPI10年の歩み』,『よくわかるGUPI地学用語辞典』について;   副会長 藤城 泰行
   報告Ⅱ:『新技術紹介「地質調査技術のフロンティア」』について;                      顧 問 新藤 静夫
 行動宣言:これからの10年;  副会長 中田 文雄
 感謝状(大矢賞)授与:
  地質案内投稿功労者   :大島 洋志氏, 島 馨氏
  地質技術者活用促進功労者:黛  廣志氏
  注1 報告Ⅰ,報告Ⅱについては,詳細を後述しました。
  注2 行動宣言については,記念誌『GUPI10年の歩み』をご覧下さい。
  注3 「地質情報ポータルサイト」には,「世界と日本の地質案内」という,地質に関する投稿写真と原稿を掲載するページがあります。
     大島氏と島氏は,その投稿数と情報の内容において極めて顕著な功績がありました。
  注4 GUPIは,地質リスク学会と全地連と共同で「ジオ・アドバイザー」制度を運営していますが,黛氏はその中核として活動されています。

        (左)加藤会長                 (左中)大島氏        (中)島氏[代理,成田氏]      (右中)黛氏
4.講演会:午後3時40分~午後4時30分
  「日本ジオパークネットワークの活動の現状と今後の展開」
     (NPO)日本ジオパークネットワーク 理事長 米田 徹氏(糸魚川市長)
  講演の要旨
   ☆ジオパークで何を目指すのか?
     ① 誰もが暮らしてみたい田園産業都市?
     ② 日本一安心して誰もが住み続けたいまち?
     ③ 防災、減災に取り組む理由
   ☆そのために、今やるべきことは何か?
     ① 推進協議会の役割・使命
       ・現在、全国市町村の約1割が,ジオパーク推進協議会を構成している。
       ・地域振興を地域づくりと観光に分けると、ジオパークはそれらの
        共通のプラットホームになっている。
       ・ジオパークは地域振興だけでなく,自然保護や教育にも大きな
        役割を担っている。
     ② 日本ジオパークネットワーク(JGN)活動の課題として             米田糸魚川市長 (NPO)日本ジオパークネットワーク理事長
        ジオパークをツールとして地域振興などに成功した事例はまだない。
        しかしながらJGNを通じて個々の成功事例をパクルことにより,外から見える部分と見えない部分について学び,また気づいて
        欲しいと思っている。
        ジオパークを通じ,身近にある自然を誇りに思うことで町は変わると思う。
        このような日本型のジオパークの事例は,今後世界に向け発信できる可能性を秘めていると思われる。
     ③ 世界ジオパーク認定地域では
       ・糸魚川ジオパークの例: ボランティアに頼らず、ガイド養成を進めている。 現在達人級まで認定している。
                       修学旅行も増加している。 交流人口の増加に北陸新幹線開通効果にも注目している。
       ・室戸ジオパークの例: 付加体などの自然現象を説明するのに専門用語を一切使わず,説明している。
                      また相手が専門家であったり,専門知識のある人だった場合,質問等を通じ相手の知識を取り込むような
                      説明に心がけている。
5.祝賀会:午後5時00分~午後6時30分 地質リスク学会の懇親会と合同で開催致しました。
  1.主催者挨拶 :会長 加藤 碵一
  2.共催団体挨拶:地質リスク学会会長 渡邊 法美氏
  3.後援団体挨拶:全地連会長 成田 賢氏
  4.来賓紹介  :日本ジオパークネットワーク理事長米田徹氏
  5.乾 杯   :鹿児島大学名誉教授 岩松 暉氏(当機構元会長)
  6.お礼の言葉 :監事 永野 正展
    ※祝賀会参加者は,関係者含め213名でした。

合同祝賀会での挨拶     (左)渡邊 法美氏         (中)成田 賢氏     (右)岩松 暉氏

(左)合同祝賀会の様子                  (右)監事 永野 正展によるお礼の言葉
【お知らせ】
「日本の奇岩百景」選定結果について
  第1期募集は2013年12月~2014年5月に行いその結果61件を選定しました。 会員以外に全地連,日本ジオパークネットワークの協力を得て広く募集を行いましたが,周知が徹底しておらず,目標とした100件の選定には至りませんでした。 その後,随時応募を受け付ける方針に転換したところ,9月末時点での選定数は63箇所となりました。  一覧表はこちら
 今回選定された63奇岩の範囲は地域的な偏りがあり,関東を中心に20都道府県に留まりました。 今後はより全国的な広がりを持たせたいと考えています。
 選定箇所の類型は神仏が多く人間,動物,自然等が次いでいます。歴史は少ないようですが, 神仏・人間類型のうち,かなりの数は歴史と関わっています。
 形だけでなくその言われにも興味あるものが多く, 今後数が増えれば面白いサイトになると思います。
 応募は受け付中です。 GUPI会員のみならず,どなたでも応募できますので,「これは」という奇岩があ りましたら,奮ってご応募ください。
 日本の奇岩百景の公開ページはこちら
【お知らせ】
  『新技術紹介「地質調査技術のフロンティア」』について
 各社が保有している技術をハード面,ソフト面に跨って紹介し,それらの将来展望などを合わせて冊子としてまとめました。 結果として,110項目以上の技術を掲載し,A4 版・カラー2,000部を製本しました。 今後速やかに,発注機関(国,地方自治体,独立行政法人等)と教育機関(大学等)に無料配布します。
 本書のねらいと特徴を以下に略記します。
 ・近年地質調査の重要性が広く認識されるようになったとはいえ,各社が備えている技術力については深く理解されているとは言えません。 その原因の一つとして,関係省庁や地方自治体の関係部局はもちろん,大学の地質関係学科や,更には一般市民への地質調査技術の発信不足にあったことは否めません。
 ・また,これを契機として各社の技術力向上の起爆剤とすることも意図しています。
 ・将来的には今回の企画をスタートとし,5 年程度を目安に拡充・更新してゆくことも計画しています。
 本書は,GUPI会員各位には1部ずつ進呈を致しました。 配本数を越えて希望される場合は,有料となりますが,在庫の関係がありますので,事務局までご連絡ください。
 本書の企画・原稿収集・招待論文の招請は,顧問である新藤 静夫氏のご努力の賜物です。 ここに記して感謝の意を表します。
【掲載内容】
1.招待論文
  一定垂直倍率立体地形解析図:新しい地図画像の立体表示法
              (株)横山空間情報研究所 岩手大学名誉教授     横山 隆三氏
  地質災害軽減への新たな見方・考え方  京都大学 防災研究所 教授 千木良 雅弘氏
2.各社の技術紹介
技 術 分 野 編数
数値解析・予測技術 19
室内試験技術 3
サウンディング・原位置試験・物理探査・計則・監視技術 28
地下水・土壌汚染 8
空間情報・リモートセンシング 8
地下資源調査・開発技術 10
ボーリング関連技術 20
工法・施設・管理 9
情報化・情報伝達 7
合   計 112
【お知らせ】
 『GUPI 10年の歩み』について
  創立以来10 年の記録を取りまとめるとともに,次の10 年への提言を行い,今後のGUPI の方向を示し,事業活動の更なる発展を図るために企画・発行しました。

【掲載内容】
 ・会長挨拶
 ・寄 稿:岩松 暉氏,松行 康夫氏,矢島 壯一氏
 ・行動宣言:これからの10年
 ・10年の主な事業:地質・地盤情報,ジオパーク,出版,技術者活用
 ・10年の歩み年表
 ・創立10周年記念事業の概要
 ・GUPIの概要
 ・正会員加入申込書

 ※本書の電子版(カラー)は,ここで掲載しています
【お知らせ】
 『よくわかるGUPI地学用語解説集』(仮題 執筆中)について
 過去10 年にマスコミで取り上げられた地学用語を中心に,一般向けの解説書とし取りまとめ,GUPI Web サイトに公開します。特に学術的に確定していない用語,従来の辞典類には掲載されていない用語も取り上げます。
 図表を多用し,英語名も付記し,誤用例も示し,関連するHP のアドレスも付記し一般向読者の利便性を図ります。また,掲載項目は全会員を始め一般からも募集します。
 掲載用語(案)を下記に示します。
  「アウターライズ(地震)」,「成長断層」,「リストリック断層」,「ジオ多様性」,「第四紀―第三紀境界」,「ジオパーク」,「育水」
  誤用例「震源」と「震央」,「洪積層」「沖積層」,その他業界用語等
【お知らせ】
 GUPI講演会および日本情報地質学会シンポジウムについて
 日本情報地質学会では例年,秋期にシンポジウムを東京または近隣地区で開催しておりますが,本年度につきましては以下のように開催予定となっております。
 すでにお知らせしましたように,GUPIは日本情報地質学会の事務局を受託する契約を締結し,本年度後半期から活動を開始いたします。 これを記念して同学会のシンポジウムの片隅をお借りしてGUPI主催の講演会を開催いたします。
 シンポジウムおよびGUPI講演会への参加費は,一律1,000円となりました。  会員はじめ皆様のご参加をお待ちしております。
  日 時: 平成26年11月21日(金)
  発表会: 13時00分~16時00分
    13:05~13:45 地盤情報のオープンデータ化について-電子納品対応ガイドブックとの関連において- 日本工営(株) 坂森 計則氏
    13:45~14:25 地盤情報と三次元モデルについて-CIM対応ガイドブックとの関連において-      国際航業(株) 秋山 泰久氏
    14:35~15:15 各国の地質情報整備とその周辺の動向及び産総研地質図のオープンデータ化について
                                              (独)産業技術総合研究所地質調査情報センター 田中 明子氏
    15:15~15:35 東京地学協会出版物のオープンデータ化について               日本水路協会・東京地学協会 加藤 茂氏
   講演会: 16時00分~17時00分
     「オープンデータから社会イノベーションへ」                       (株)公共イノベーション代表取締役 川島 宏一氏
   場 所: 国学院大学たまプラーザキャンパス1号館講堂 東急田園都市線「たまプラーザ」下車徒歩5分
   ※17時15分~18時30分まで「意見交換会」が同キャンパス内カフェラウンジ「万葉の小径」で計画されています。 参加費は2,000円です。
   ※詳しくは,ここにアクセスしてください(予稿集のダウンロードが出来ます)。
【事務局報告】
平成26年度第5回理事会議事録要旨
 期日:平成26年9月30日(火) 10:00~11:00
 場所: (一社)全国地質調査業協会連合会 会議室
 出席: 加藤会長,中田副会長,藤城副会長,神尾理事,古宇田理事,土屋理事,柴草事務局長,(オブザーバー)池田全地連事務局長
 議題1.創立10周年記念行事について
      ・当日の手順と役割分担の決定。
      ・特別講演者の(事故)欠席に対する備えを決定。
      ・感謝状のタイトルを「感謝状(大矢賞)」に決定。
      ・その他。
 議題2.『GUPI10年のあゆみ』について
      ・最終校正の実施。
      ・印刷部数を200部とした
 議題3.日本の奇岩百景について
      ・新規応募についての対処方法の決定。
 議題4.新技術紹介「地質調査のフロンティア」について
      ・印刷部数を2,000部とし,1,000部を外部(発注者・学校)に無償配布する。
 [お知らせ]議事録をご覧になりたい場合は,http://www.gupi.jp/gupi-private/ にアクセスの上「理事会資料」をクリックしてください。
【事務局報告】
情報発信ページ「八木地区を中心とした
広島土石流災害に関する地質情報及び関連の情報」について
 014年8月20日,広島市安佐北区や安佐南区などに降った連続雨量280mmを越す豪雨により,多くの住宅地の裏山で表層崩壊とそれに伴う土石流が発生し,74名が死亡しました。亡くなられた方と,ご家族に深く哀悼を申し上げます。
 事務局では,国土地理院から公開されたオルソ空中写真を入手して土石流の範囲を判読し,Web-GIS化処理を行って,以下の地質情報ポータルサイトに公開ページを開設しました。
 範囲図は,スイッチにより土石流範囲図と土砂災害危険箇所(引用:広島県)をON/OFFできます。 また,KuniJibanのボーリングデータと,広島市の避難所(候補)の位置を参照することができます(ボーリングデータは閲覧可能)。   情報ページはここにあります